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人口4,000人の元気な村

 昨日、たまたまNHKテレビを見ていたら、全国の自治体の中には、財政難で上下水道やゴミ処理費などの公共サービスの値上げにふみきらざるを得ないところがあったり、平均年収の低い地域で介護保険料が年々引き上げられている様子をルポしていました。これは大変だなぁ、とため息をついて見ていましたら、そういう自治体ばかりではなく、人口4,000人余りのある村の、明るい話題も取り上げられていました。この番組は、「プライスの謎」という番組です。

 長野県南部にある下伊那郡下條村(人口約4,200人)の出生率は、なんと全国平均を7割も上回る、2.12人。そして、村へ流入してくる人が後を絶たないのだそうです。その秘密は、というと……

 ●子どもの医療費は中学生まで原則として無料。
 ●フローリングが中心の、対面式調理台も備えたモダンな2LDKの村営住宅の入居
  費が月々3万6千円(たしか……)。それも施工件数は年々増えているとか。
 ●図書館も大都市顔負けの立派なものが立っています。
 ……
 あと、もう少しあったかもしれませんが、忘れてしまいました。

 さて、その財源を確保するためにしたこととは――公共事業費を徹底的に削減し、従来の5分の1の6億円にした――とのこと。ということは、24億円を削減したことになります。しかし、どうすればそんなことができるかと見ていると、道路の舗装などの公共工事は材料だけ村が買ってあとは、住民がボランティアで行っているとのこと。テレビでは、流し込まれたセメントを道路に広げる作業を住民が行っている様子が映っていました。

 同番組に出演していた行政学、財政学に詳しい宮脇淳・北海道大学大学院法学研究科教授は、この村の取り組みが功を奏した理由について、村の財政状況について行政側が住民にしっかりと説明して、住民がそれに納得したからではないか、とコメントしていました。映像で見る限り作業をする皆さんは生き生きと楽しそうに働いておられ、「自分たちが作り上げた村」に誇りを感じておられるようでした。

 公共事業は税金で賄うもの、との常識を覆した村長さん、そして、それを受けて奉仕にいそしむ住民の皆さん。はじめは色々な反発があったのだろうと思いますし、人口が少ないがゆえに、住民のコンセンサスを得ることができたのかもしれませんが、とにかく、このような人を活かす知恵とその実行力があれば、こんな魅力的な“おらが村”が出来上がるのか、と感動しながら、昨夜は眠りについたことでした。

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