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学校で習う「英語」と実社会の「英語」

 NHKラジオ講座『ビジネス英会話』10月号の「はじめに」で、講師の杉田敏氏が学校で習う英語と実社会で使われている英語の違いについて次のように書いておられます。

~~~~~~~~~(以下引用)~~~~~~~

 私が申し上げるのは、学校英語では「○か×か」、「正しいか、間違っているか」を問われることが多いのに対し、実社会における英語には「グレー」の部分が多いということです。(中略)
 定冠詞の the の発音も、子音の前は、[ða]、母音の前は[ði]と教わってきましたが、これも絶対的なものではありません。クリス松下さんは(※)は母音の前でもすべて[ða]と発音します。
 文法的には間違いでも、口語ではその方が自然に響く場合もよくあります。たとえば、Everyone has their off days.(だれにでも機嫌の悪い日はある)という文をコンピュータに入力し、スペルチェックをかけると their を his or her に入れ替えるか どうか聞いてきます。
 主語は単数の everybody ですから、代名詞は his あるいは his or her となるのが文法的には正しいとされてきましたが、口語では圧倒的に their が使われます。their では「間違い」とは一概に言えなくなってきています。
 物事を多元的に見るというのは、語学の勉強においても大切だと思います。
       (NHKラジオ『ビジネス英会話』2006年10月号、6頁)
~~~~~~~~~(引用終り)~~~~~

 なるほど。。。the の発音の仕方など、そういう「寛容」な見方があるなんて、全然知りませんでした。
 この、「物事を多元的に見る」ということは、私たちの人生にも当てはまるのではないかと思います。とかく、「あの人は良い、この人はダメ」、とか、「この考え方は良いけど、この考え方は×」などと、二極化して考えてしまいがちですが、広い視野でものごとを見るとき、実は自分が狭い範囲でしかものをみていなかった、な~ぁんてこと、よくあります。心していきたいと思います。

 ところで、前述の杉田敏氏は、知る人ぞ知る名講師で、ラジオの向こうからかれこれ18年にもわたって日本人の英語学習を陰で支え続けて来られている方なんです。全国に数多くのファンがいて、私もその1人ですが、杉田氏の講座で習った構文、単語が次の日の英字新聞や雑誌などで見つけて、小躍りしたこと、少なくありません。

 この杉田先生、プロフェッショナルな英語教師ではなく、日本やアメリカで新聞記者をされた後、外資系のPR会社で活躍され、今も現役の社長さんでいらっしゃいます。杉田先生が敬愛される理由を私が勝手に3つあげると、1) 常に最新の話題を提供されている(ご自身がよく勉強されている)、2) 内容が徹底的に実用的である、3) 威張ったところ、自己吹聴が全く感じられない、というところでしょうか。

 ぜひ、見習いたいと思います。

※ この番組のアシスタント。コロンビア大学大学院でTESOLを習得して、現在も英語教育のプログラムを担当するプロ中のプロです。

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