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ボキャブラリビルディング(2)

 そこでちゃんと分かる記事を、と思って購読したのが『The Japan Times』でした。これなら日本の話題が沢山出て来るし、辞書を引かないで読める記事もあるし、興味の持てる記事もあるし、とその当時の私には相応しい新聞だったと思います。

 しかし今になって思うのですが、それはIHTを半年間頑張って読んで、読んでも分からないというフラストレーションがあったから、『The Japan Times』を読んで分かる有り難さが身に染みたのではないか思います。最初から、『The Japan Times』を購読したら、読めることに感動し、満足できたかどうかは分かりません。

 その後、通訳養成の学校に半年間通うことになり、毎週、「日→英」の授業を2時間、「英→日」の授業2時間を受けました。この授業は息も出来ないほどの緊張の連続で、授業があった日は頭が興奮して夜、寝付けないほどでした。それでも歯を食いしばって授業についてゆきましたが、半年の授業の終わりの方には、英語を聴いたり、見たりするのも嫌になるくらい厳しいものでした。

 こんなトレーニングは二度としたくありませんが、今思えば、貴重な貴重な経験だったと思います。ここで得たものは、決して妥協しないというところです。例えば、英語を書いて人に送る前に徹底的にチェックして、自分ではもうこれ以上の「質」にはならない、というところまで考えるようになったことです。もう一つ得たものは、ボキャブラリー、そして西洋文化や社会の仕組みについての知識を身に付けなければならないことを痛感したことです。要するに知っている内容だったら英語でも理解しやすいのですが、知らない内容は全く分からない、従って、英語を理解するためには、その背景となる知識を増やせばよいということを理解することができたのは、大きかったと思います。

 こんな話を聞いたことがあります。それは、同じ英語力を持っている2人が相撲に関する記事を読みました。その2人が日本人とフランス人だったらどちらが記事を理解できるか? 余程相撲好きなフランス人なら別ですが、やはり、相撲のことを知っている日本人の方が理解できるでしょう。逆に、エッフェル塔に関する記事なら、フランス人の方が理解出来るでしょう、と。

 その後、IHTに再チャレンジするとともに、ボキャブラリーの増強――ボキャブラリー・ビルディング(略してボキャビル)――に努め始めました。IHTは、日本に関する記事を中心に読みました。すると、以前よりはるかに理解できるようになりましたし、日本で起きたことはこういう風に報道されているんだ、ということを知り、とても興味が湧いてきました。「これはおもしろい!」――こういう感覚を持ったのは久しぶりだと思います。
(続く)

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