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ボキャブラリビルディング

 単語を覚えるのは、長ーく、地道な、先が見えない作業です。しかし、ある程度覚えると、急に理解力が深まっていたり、聴き取れる量が増えたり、そのときの喜びは何とも言い表せません。それで、ボキャビルに励む方々への励ましとなるご文章を紹介します。
 最初は、昭和の初め、高級翻訳係として石油会社に勤めておられ、生長の家を始められてからも数々の訳書がある生長の家創始者、谷口雅春先生著『生命の實相』第7巻から――

~~~~~~~~~(以下引用)~~~~~~~~
諸君が朝の1、2時間を生かせば、諸君は数年にして一つの専門的知識に通暁する大学者となってしまうであろう。米国の有名な大数学者チャールス・C・スロスト氏はベルモント市で靴屋の職人をしながら、一日のうちの一時間をみっちりと数学を研究したために、世界有数の数学者になったのである。1日十語ずつ英語を覚えれば、2年間にして7千語の英語を覚えてしまう。7千語を知って入れば、ほとんどどんな英文でも読破できる。早朝の1時間、1時間十語、これが何人をも立派な語学者にしてしまうのである。
諸君よ、早朝1時間のとうとさを知れ。早朝1時間を1つのことの研究または勉強に費やすならば、遅くともその人は十年にしてその問題の押しも押されもしない専門家になってしまうのである。朝の明快な時間1時間あれば、ふつうの書物20ページをゆうゆう味わいながら読むことができるのである。1年間には7千ページを読破しうる。冊数に見積れば17、8冊は大丈夫読破しうる。かくして10年間1つの問題に関する諸を170、180冊も読破しえたら、その人はその問題の精通家になってしまうのである。(『生命の實相』頭注版第7巻17頁) 
~~~~~~~~~(引用終り)~~~~~~~~

 次は、生長の家白鳩会副総裁、谷口純子先生が書かれた『理想世界』誌のご文章から。

~~~~~~~~~(以下引用)~~~~~~~~
 いきなり私的な些事を言うようで気が引けるが、私の理想の一つは、英語をもっと話せるようになることである。そして毎朝、朝食等の準備などに入る前の5時半から30分間、英語の新しい単語20語を勉強することにしている。これらの単語は、朝しっかり頭に入ったように思っても、数日たつと忘れていたり、他の単語の記憶と混じり合っていることが多い。しかし何度も繰り返せば頭の中に定着するはずだと、めげずに勉強を続けている。誰かにそうしろと言われたわけではない。しかし、始めた以上は続けたいと思う。ついでに言ってしまえば、英語を話す目的は、少しでも多くの外国の人々に、生長の家の真理をお伝えしたいという願いがあるからだ。(『理想世界』2006年11月号、41頁)  
~~~~~~~~~(以下終り)~~~~~~~~

 海外で英語で講演もされる先生も、謙虚に、向上心をもって続けておられることに感動します。

 私も、日々、努力を続けたいと思います。

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ボキャブラリビルディング(4)

 それでは、それぞれ長短はありますが、ご参考までに私がボキャビル用として使った本を紹介させていただきます。

1) 松本茂、他著『速読速聴・英単語 Core 1800 ver.2』(増進会出版社; 改訂版版)

 このシリーズは、翻訳の専門家から勧められたものです。今は改訂版が出ていますが、私が利用したのは旧版です。2000円程でCDもついていてとても使い勝手がありました。CDには、ゆっくりのスピードとノーマルスピード(※ノーマルスピードは1分間、170語の速さで、ニュース番組などの標準的な速さ、だそうです)中身もとても素晴らしく、主にニュースソースから引用されていて、分かりやすい、簡潔、正確な英語を身に付けるのにピッタリだと思います。私は主にノーマルスピードで、何度も何度も日本語を見て英語が出て来るまで練習しました。

 お勧め度:☆☆☆☆☆

2) 松本茂、他著『速読速聴・英単語 Advanced 1000 ver.2』(増進会出版社; 改訂版版)

 これもやはり改訂版が出る前の版を私は利用しました。1) の「――Core 1800」よりも遙かに難易度は高く、『Time』や『Newsweek』など、英語圏のインテリの読む雑誌などから、そのまま文章1つのarticleが使われていました。スピードはノーマルのみ。耳だけではなかなか理解できませんでしたが、ボキャブラリの補強と、intelligentな文章へのアプローチとして、利用しました。最後の単語だけのものは利用しませんでした。

 お勧め度:☆☆☆☆★

3) Holly Deemer Rogerson著『Words for Students of English: A Vocabulary Series for Esl (Pitt Series in English As a Second Language)』(Univ of Michigan Pr 社刊)

 この本は、前の前の家庭教師の先生が授業で使っていた本です。英単語を英語で説明し、例文が載っていて、英語で問題を解く形式で、英語感覚を身に付けるのに(まだ付いていませんが)ある程度役立ったと思います。24ぐらいのジャンルに分かれていて、知っている単語でも、別の言葉で説明されると戸惑ってしまうことがよくありました。レベル1から7まであります。

 お勧め度:☆☆☆☆★

4) 石井辰哉著『TOEIC Test 900点突破必須英単語』(ペレ出版)

 この本は、やや手強いが、英字新聞や洋雑誌などを読むときには必ずといって良いほど目にする単語を分かりやすく日本語で説明されている珍しい本です。英英辞典を日本語で読んでいる感覚でした。しかし、本家本物の英英辞典でも単語を調べて利用しました。が、ここにのっているもの全て学習したわけではありません。

 お勧め度:☆☆☆☆☆

5) 『ボキャビルマラソン』(株)アルクの通信講座

 ・『ボキャビルマラソンパワーアップコース』(株)アルクの通信講座

 だいぶ前にやったので忘れてしまいましたが、毎月、送られてくるので、新鮮な気持ちで取り組めました。名詞は音楽にのって発音されているものがCDに収録されていて、動詞は文の中で覚えるよう、ダイアログが収録されていました。

 お勧め度:☆☆☆★★

6) 植田一三著『発信型英語10000語レベルスーパボキャビル』

 かなりマニアックな単語まで、幅広く収められていて、今学習中です。
(続く)

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発電開始!

 去る11月14日、わが家のソーラーパネルが発電を開始しました。現在の発電量が一目で分かる電盤が家の中に付いているので、思わず太陽を応援したくなります。

 これまで電気はスイッチを付ければ流れるもの、と当たり前のように思っていましたが、こうして太陽のエネルギーを電気エネルギーに変換されている現場が目の前にあると、決して当たり前のことではないのだということに改めにて気付かされました。

 なおこの電盤には、発電量とともに、その発電がどれだけの二酸化炭素の排出を削減したことになるのか、また灯油換算にすると何リットルかもボタン一つで見られるのでとても実感が湧きます。

 なお、「生長の家太陽光発電所」にも登録していただきました。

 以下、パネルの写真です。

  Photo_1


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ボキャブラリビルディング(3)

 そのときに私がボキャビルのために取り組んだのは、小林敏彦氏著『ニュース英語パワーボキャビル4000語』(語研社刊)です。この本は、私が通った通訳養成の学校のあるクラスで、半年間で全て覚えるように指定されている本でしたが、これは、内容といい、使いやすさといい、「ハナ丸」級でした。その日に覚えた単語が、次の日の新聞に出て来るととっても嬉しく、モチベーションが上がりますが、そういうことが度々ありました。

 それで私はこの本を、適当な分量に裁断して、いつでも見られるように持ち歩きました。そして、歩きながらブツブツ、電車の中でも見たりしながら、1年の間に3回繰り返しました。すると、それまでと比べ、IHTの内容が俄然分かるようになり、聴き取れるニュース英語の量がかなり増えてきました。しかしあくまでも、以前と比べて分かるようになってきただけです。

 ちなみに私は、米国大統領のState of the Union address(一般教書演説、年に1回1月末に行われる。就任時は、inaugural address就任演説)を数年前から毎年録画をして、一通り聴くようにしています。すると、これは自分のリスニング力や理解力を測るのにとっても適していることに気付いてきました。大統領の演説は、分かりやすく、また洗練された英語だと言われています。(演説に関してはブッシュ大統領はあまり評判が良くないようですが……)そして、毎年、少しずつ聞ける量が、理解できる量が増えてきて、結構楽しいです。このスピーチは、拍手による中断が結構ありますが、それも含めてだいたい50分から1時間ぐらいです。最初は、じっと座って最後まで集中して聴くことが出来ませんでした。が、理解できる内容、聴き取れる単語が増えるに従って、最近では最後まで集中して聴けるようになりました。

 あと、この頃から単語を調べるのにまずは英英辞典、そして類語辞典へジャンプし、最後に英和辞典で確認することになりました。電子辞書にはこういう機能がついていて便利です。

 次回は、私がこれまで使った(現在使用中のものもあります)主なボキャビル教材をご紹介します。
(続く)

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ボキャブラリビルディング(2)

 そこでちゃんと分かる記事を、と思って購読したのが『The Japan Times』でした。これなら日本の話題が沢山出て来るし、辞書を引かないで読める記事もあるし、興味の持てる記事もあるし、とその当時の私には相応しい新聞だったと思います。

 しかし今になって思うのですが、それはIHTを半年間頑張って読んで、読んでも分からないというフラストレーションがあったから、『The Japan Times』を読んで分かる有り難さが身に染みたのではないか思います。最初から、『The Japan Times』を購読したら、読めることに感動し、満足できたかどうかは分かりません。

 その後、通訳養成の学校に半年間通うことになり、毎週、「日→英」の授業を2時間、「英→日」の授業2時間を受けました。この授業は息も出来ないほどの緊張の連続で、授業があった日は頭が興奮して夜、寝付けないほどでした。それでも歯を食いしばって授業についてゆきましたが、半年の授業の終わりの方には、英語を聴いたり、見たりするのも嫌になるくらい厳しいものでした。

 こんなトレーニングは二度としたくありませんが、今思えば、貴重な貴重な経験だったと思います。ここで得たものは、決して妥協しないというところです。例えば、英語を書いて人に送る前に徹底的にチェックして、自分ではもうこれ以上の「質」にはならない、というところまで考えるようになったことです。もう一つ得たものは、ボキャブラリー、そして西洋文化や社会の仕組みについての知識を身に付けなければならないことを痛感したことです。要するに知っている内容だったら英語でも理解しやすいのですが、知らない内容は全く分からない、従って、英語を理解するためには、その背景となる知識を増やせばよいということを理解することができたのは、大きかったと思います。

 こんな話を聞いたことがあります。それは、同じ英語力を持っている2人が相撲に関する記事を読みました。その2人が日本人とフランス人だったらどちらが記事を理解できるか? 余程相撲好きなフランス人なら別ですが、やはり、相撲のことを知っている日本人の方が理解できるでしょう。逆に、エッフェル塔に関する記事なら、フランス人の方が理解出来るでしょう、と。

 その後、IHTに再チャレンジするとともに、ボキャブラリーの増強――ボキャブラリー・ビルディング(略してボキャビル)――に努め始めました。IHTは、日本に関する記事を中心に読みました。すると、以前よりはるかに理解できるようになりましたし、日本で起きたことはこういう風に報道されているんだ、ということを知り、とても興味が湧いてきました。「これはおもしろい!」――こういう感覚を持ったのは久しぶりだと思います。
(続く)

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ボキャブラリー・ビルディング(1)

 海外に留学せず、日本国内でコツコツ頑張っている“純国産”の英語学習者にとって、ボキャブラリーを増やすことは、とっても根気が必要な、大変なことだと思います。もちろん、留学経験その他ありの方も、そうでしょうけど。とりわけ、年齢が重なるに連れて、覚えた先から忘れていく自分を振り返っては落ち込んでいく、そういう経験をされた方もおられると思います。しかし最近は、忘れることに落ち込むのではなく、少しでも覚えていたら「良かったぁ~」と思えるほど、忘れることに恐怖、ストレスを感じなくなりました。単に鈍感になっただけなんですけど。

 私は、英語を通して“世界”に触れたいと思っていたので、英語学習をはじめて2、3年経った頃から英字新聞にチャレンジしました。日本で読める英字新聞で代表的なものは『The Japan Times』『The Daily Yomiuri』でしょうか。あと、2001年から、朝日新聞社とフランスの新聞社インターナショナル・ヘラルドトリビューン(IHT)が提携して出している『ヘラルド朝日』という新聞があります。この新聞は前半の22ページがトリビューン社提供の記事、後半の6ページは朝日新聞が製作している記事で構成されています。IHTは世界の180カ国で読まれているグローバル紙です。

 インターネットで英語学習者向けのサイトをサーフィンしていると、「どういう英字新聞を読むのが良いでしょうか?」という質問に対しては、日本国内のものを主に扱っている『The Japan Times』のような新聞が良いという人、とIHTのようなグローバルな新聞が良いと言う人、あるいは『USA Today』や『The New York Times』のような海外に住んでいる人向けの新聞が良いという人もいて、答えは千差万別でした。

 そこで私は、日本国内で起こっている知っている内容の記事を読むよりも、世界を見てやろうじゃーんと意気込み、『ヘラルド朝日』に挑戦することに決めました。しかも購読料は、『The Japan Times』と同じ3,900円だし……。そして結果は――あえなく半年でリタイアとなりました。その理由はというと、

 ・単語が難しくて、辞書を何度も引かないと意味が取れない。
 ・たとえ意味が取れても、何を言っているのか見当がつかない。
 ・毎日、意味が分からないものを読んでいると苦痛になる
  →だんだん読まなくなる→もったいない→購読中止。

 まぁよくあるパターンです。背伸びして失敗した好例だと思います。そこで、次なる策を考えました。
(続く)

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対話の灯

 イスラエルとパレスチナの争い、ローマ法王の発言によるイスラーム社会の反応、インドにおけるヒンドゥー教徒とムスリムの争い――こういう現実を目の前にするとき、宗教間の融和は可能なのだろうか、と思わずにはおられません。日本の新聞では宗教による争いは、よほど大きな事件を除いては、国際面に少しのるくらいですが、英字新聞では割合大きく取り上げられていることが少なくありません。
 ところで、エッセイストでシュタイナー学園の教員をしておられる、不二陽子さんの文章を読み、目が点になりました。以下、引用です。

 (前略)台湾で開かれた国際自由宗教連盟(IARF)の世界大会である。諸宗教
 の儀式、祈りや討論などの中で、とくに心打たれたのはパレスチナに住むユダヤ
 教徒とイスラム教徒たちのスピーチだった。ユダヤ教徒の青年は、イスラム教徒
 による自爆テロで母がケガをし、友人や知人を失っている。イスラム教徒の青年
 はパレスチナ難民で、父はイスラエルの刑務所に投獄されていた。
  いわば彼らは敵どうしだが、諸宗教間の対話を進めるグループ活動をしている。
 むろん彼らは少数派だ。ユダヤ青年が語る。
 《そんな対話が何の役に立つのか、それで平和になるか、と言われることがある。
 そういう人に、私は答える。道端で飢えた子どもが手を差し出したら、どうするか
 ? その子にお金をあげても、世界から貧困がなくなるわけではない。それでもや
 っぱり、なにがしかのお金をあげるだろう。自分たちがやっているのはそれと同じ、
 草の根レベルの活動だ。相手の顔を見つめ、ともに美術館に行き、同じ作品を見て
 も感じ方が違うことを学ぶ。自分たちが無知であることを学ぶのだ》
  イスラム青年は、《ラマダン(イスラム教の断食)明けの食事作りは、家族だけ
 の大切な、精神的な儀式だが、そこにユダヤ人を招いた。ユダヤ教の厳しい戒律も
 クリアして、ともに食事を作り、ともに食べた。それは、彼が私たちの家族になっ
 たということだ》
  宗教対話の目的を、彼らはどう考えているのか? 答えは明快だ。「相手の宗教を
 理解することで、ユダヤ教徒はよりよいユダヤ教徒になり、イスラム教徒はよりよ
 りイスラム教徒になる」と断言する。つまり共存である。
     (不二陽子「対話の灯を掲げて」『光の泉』(2006年11月号、34~35頁)

「相手の宗教を理解することで、ユダヤ教徒はよりよいユダヤ教徒になり、イスラム教徒はよりよりイスラム教徒になる」――これが実現したらどんなに、平和な、美しい世の中になるだろうと思います。生長の家では、1930年(昭和5年)の立教当初から、すべての宗教の礼拝の本尊は一つであり、各宗教はその時代、文化、民族によって色づけられたものである、と考える「万教帰一」の立場を説いています。上記の言葉は、「万教帰一」の考えを別の側面から説明してくれているように思いました。

 宗教同士の対話も、人間間の対話も、家族の対話も、相手の考えを受け入れ、理解することによって自らが豊かになる、そして一層成長する、と捉えることが大切だと思います。

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