« 似顔絵 | トップページ | 古池や…… »

裾野を広げること

 今、ヨーロッパではサッカーのユーロ2008(欧州選手権)たけなわです。(住んでいるのはハワイですので報道で知るだけですが)欧州選手権は、世界的なレベルでは強いと言えないアジアやアフリカのチームが出場しないため、ワールドカップ以上の大会とヨーロッパのファンは考えているそうです。南米のファンはそう思っていないでしょうけど。

 日本ではワールドカップ第3次予選で、日本が何とか最終予選に進めることが決まりましたが、日曜日のホームでのバーレン線ではアウェイでの敗戦の借を返そうと消化試合とは思えない気合いの入りようでした。最近低迷していた代表戦の観客数ですが、消化試合にもかかわらず埼玉スタジアムはほぼ満員だったようです。(しかし、出場したメンバーを見ると本気の部分と、テストの意味合いと両方あって、チグハグ感が出てしまったようです)

 最近のサッカーで特徴的だと私が思うことは、全体として実力が均衡してきた、ということです。一人勝ちするチーム(あるいは国)があまりないのです。欧州選手権ではW杯で決勝を戦ったイタリアとフランスの両チームとも1次リーグ敗退の可能性もありました。(結果はフランスのみ敗退)前回優勝のギリシアは1次リーグ3連敗で敗退。また目を南米に転じると、サッカー王国ブラジルが南米予選で5位に落ちる可能性があり、4位までに自動的に与えられるW杯の出場権も確保できない可能性もあり、これまで18回すべてのW杯に出場してきた王国の足もとが揺るぎはじめていると言えるかもしれません。

 これはサッカー自体が進歩しているのか、退歩しているのか。実は、野球についても似たようなことが言えるようで、4割打者が出なくなったのは野球が進歩しているのか、退歩しているのかを論じた記事があります。これは谷口雅宣先生のブログ、2005年4月18日の欄からの引用です。

~~~~~~~~~~~(引用始め)~~~~~~~~~~~
かつて本欄の前身である『小閑雑感 Part 3』で、アメリカの進化生物学者、スティーブン・J・グールド博士の死を悼んで書いたとき(2002年5月22日)、同博士の著書『フルハウス』(早川書房刊)に出てくる大リーグの打率の“進歩”の考え方を紹介した。それによると、米野球界では1941年にテッド・ウィリアムズがシーズン中、最高打率「0.406」を記録して以来、いわゆる“四割打者”は出ていないが、これは野球の進歩であって退歩ではない--こういう考え方である。理由は明快である。高打率の打者が出るというのは、守備側の投手や野手の努力にもかかわらず、一人の打者がそれを上回って打ち続けるということだから、野球全体のレベルが上がっていない証拠と考えられるからだ。逆に、ある打者の“一人勝ち”ができにくくなることは、投手も野手も実力を伸ばしていることを示し、それこそ野球の進歩と言える、というわけだ。
~~~~~~~~~~~(引用終り)~~~~~~~~~~~

 このように考えると、サッカーは進歩していると言えそうです。(続く)

-TA

|

« 似顔絵 | トップページ | 古池や…… »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 似顔絵 | トップページ | 古池や…… »