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ハワイの夏――そして1年

 ハワイにも穏やかながら四季があります。冬は肌寒く感じる日もありますし、とりわけ私たちの住まいのあるカネオヘはホノルルよりも摂氏で2~3度低く感じます。

 今はもちろん「夏」です。正午過ぎには太陽が真上にあり、おそらく地面に対して直角に照っているのではないでしょうか、とても太陽の下に長くはいられません。しかし一端日陰に入れば日本の秋のような涼しい風が吹き、夜には心地よい風が湯上がりの体を冷やしてくれます。

 私が説明すると何の変哲もない説明文になってしまいますが、作家の村上春樹さんがハワイの夏のことを書いていましたので紹介します。

~~~~~~~~~(ここから引用)~~~~~~~~~~~
 ハワイはよく常夏の島と言われるが、いちおう北半球に位置しているから、四季はひととおり揃っている。夏は冬よりは(比較的)暑い。しかしマサチューセッツ州ケンブリッジの、煉瓦とコンクリートに囲まれた、拷問にも似た蒸し暑さに比べれば、ここの心地よさは天国並みだ。エアコンもまったく必要ない。窓を開けておけばさわやかな風が勝手に入ってくる。ケンブリッジの人々は、僕が8月をハワイで過ごすと言うと「夏なのに、わざわざそんな暑いところに行くなんて、どうかしているんじゃないかと一様に驚く。しかし彼らは知らないのだ。北東の方角から間断なく吹きわたる貿易風が、ハワイの夏をどれほど涼しくしてくれるかということを。アボガドのクールな樹陰での安らかな読書や、ふと思いたったときにそのまま南太平洋の入り江に泳ぎにいける生活が、人をどれほど幸福な気持ちにしてくれるかを。(村上春樹著『走ることについて語るとき
に僕のかたること』pp.14-15)
~~~~~~~~~(引用終わり)~~~~~~~~~~~~ 

 私はクールな木陰で読書をしたり、入り江で泳ぎにいく余裕がないのでそういう幸福感を味わえていないのが残念ですが気持ちはよく分かります。

 ところで、今日でこちらに来てちょうど1年になります。あっという間だったような、ものすごーく長かったような……。何かドラマの中にいるように、色々な出来事が次々と起こり、必死に毎日を過ごしているうちに1年が過ぎていたような感じです。

 大変だったことは枚挙にいとまがありませんが、有り難いことといえば、1年前に比べると色々な面で鍛えられ、自分で言うのはおこがましいですが、成長したなぁと思います。とりわけ人の痛みを理解できるようになったこと(全部ではないにしても)、そして聖典等に書かれていることの意味を以前と比べれば深く理解できるようになったかなぁということです。

 何よりも、困難な状況の中で「日時計主義の生活」がどれほど有り難いことか、家族が力を合わせて暮らすことがどれほど尊く有り難いことかが身にしみました。海外で生活すると、残念なケースとしては家族の心が離ればなれとなって離婚に至るケースもある一方、家族が一致団結して、より協調的な関係となり、家族の絆が深まるケースもあると聞きます。わが家はどうやら後者のようで、夫婦が色々なことを話し合い、理解を深めるとても良いチャンスをいただいたと思っています。

 あとどれだけいるかは分かりませんけど、与えられた職務を一つ一つ誠心を込めて取り組んでいきたいと思います。

-TA

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

一年経過、おめでとうございます。ものすごい変化の激流の中を、まるで木の葉のように自然体で流れているTAさんの努力に敬服です。

投稿: mario | 2008/06/03 01:40

 いつも励まし、お褒めの言葉、ありがとうございます。そうできれば良いと思うのですが、現実としては、善にも悪にも引っかからない生活ができるようになりたいなぁと思っています。どんな状況が現れようとも、すべては自分の「見方」にある、という教えは偉大だと思うこの頃です。

-TA

投稿: TA | 2008/06/03 07:19

早いですね、もう一年になるのですね!
TAさんと1ヶ月に1回くらい昼食に行っていたことを懐かしく思い出し
ます。

外国での1年となると日本での1年とは全く違っていたでしょうね。
それを前向きに捉えて毎日前進するTAさんを尊敬しています!

投稿: Michihiro | 2008/06/03 19:32

Michihiro-san,

 ご無沙汰しています。遅ればせながら、「青年大会」のご盛会、おめでとうございます。

 色々迷い、戸惑いながらも、少し落ち着いて生活ができるようになってきました。

 日本人として生まれ、谷口雅春先生の説かれた教えを日本語で学ぶことができることがどんなに有り難いかによく思いを馳せます。そして、谷口雅春先生、清超先生、雅宣先生の説かれていることがどれだけ普遍的で、人を救う力があるかに驚き、感動します。そしてそれを正しく受け止め、今の時代にどのように生かし、伝えていくか、さらに現地の人々のものの考え方にも耳を傾けながら、今の状況にあてはめていく、毎日が勉強です。

-TA


投稿: TA | 2008/06/04 04:44

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