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英語を話す人は特別な人?

 英語学習を始めたばかりの頃は、「英語を話せる人」というのは留学をされたり、海外で勤務をしておられたり、あるいは日本でも超人のように頑張って勉強されて、特別な才能を身につけた方だという、漠然として思っていました。

 1999年から始めた英語学習でしたが、昨年から英語圏で仕事をするようになり状況が大きく変わり、今となっては、「話せるか」「話せないか」と二者択一するのであれば、「英語を話す」部類に入るようになってきたのだと思います。確かに日常生活の中で英語の理解力が原因で困るという機会は少なくなりましたし、電話に対する恐怖心も減り、以前は夜に会議があった日には脳髄が興奮するのでしょう、なかなか寝付けなくて次の日はボーッと過ごしていたのが、だいぶそういうことも無くなってきました。

 ところが、少なくとも私のレベルでは、たとえ毎日英語を使う仕事をしていたとしても、それ相当のトレーニングを毎日していないと現状維持はおろか、上達は望めないのです。これは以前に全く予期していないことでした。

 英語は、ピアノやあるいは、スポーツのトレーニングと似ているような気がします。基礎的なトレーニングをしないと上達しないし、それをやっていると逆に、いつのまにかは上達していることに気付くことがあります。

 私の場合は先日もご紹介しましたように、自分が感動した短いパッセージを何度も繰り返し音読して、意味を味わいながら、感情を込めながらスラスラ言えるようになるまで覚えていくこと、そして、新聞の記事をネイティブの誰かに聞かせるつもりで音読することです。ものの本や専門家のアドバイスでは、そういうことを毎日3時間も4時間もやると良いようなことが書かれているものもありますが、私の毎日の中でこのトレーニングに割り当てられる時間はせいぜい30分です。少ないときは10分のときもありますが、これをやるとやらないのとでは全然違います。

 あと科学者によると、私たちが人の話を聞くのは耳ではなく、実は脳で聞いているのだそうですが、私は英語を聞いているときその感を強くします。頭の中で理解しながら聞いていると、全部は分からなくても、前後関係が繋がって、相手の言うことが理解できるのですが、何を言っているのかが分からなくなると途端に聞き取れなくなります。これまで聞き取れていたような内容でさえも、です。聞き取れなくなると焦ってくるという心理的な要素も加わるのかもしれません。それから体調によって、あるいは気候によってさえも聞き取れたり、聞き取れなかったりもします。睡眠不足なときや頭がボーッとしているときはダメです。所詮そのレベルなのですが、「英語を話す人」「―を話さない人」と二分法で区別していたときにはとても思いつかない、グレーゾーンがあることを思い知りました。

 世の中には、「●●ができる人、できない人」という類の本が出回っていますが、人生そんなに簡単に分けられるもんじゃないのになぁーと思ってしまいます。

-TA

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英語学習に関すること」カテゴリの記事

コメント

TAさん、こんにちは♪
脳で聞いている、という表現に納得しました。前後関係から理解していることって、非常に多いです。
言語の道のりは階段が多いですよね。私も海外に出るまでは、「喋ることができる/できない」の選択肢しか考えていなかったので、驚愕しました。
バッサリとカテゴリー分けできるものでは、ないんですよね。私も日々努力中であります。常に進んでいないと後退していってしまいますから(涙)、せめて楽しく…ですね☆

投稿: うろこ | 2008/08/16 17:36

 うろこさんもそうだったんですかぁ? でもうろこさんのすごいところは、自分だけでドンドン進んで行ってしまわずに、みんなも一緒に行こうよ、と手を引いて、「英語の世界」に引き込んでいかれるところだと思います。すごいなぁと、とっても尊敬しています。私もいつかそうなれたらいいな、と思っています。

-TA


 

投稿: TA | 2008/08/17 01:40

TAさん;

英語の話、興味深く拝見しました。
英語圏で仕事をするとなると、大変だなと思います。私のようにお気軽英会話では済まされないところがありますかね。

とかく、日本人は英語となると文法の正確さや発音を気にしますね。そこで挫折をします。長年英会話を勉強して、いざ実践してみると、うまく話せずに、「英語はもうだめだ」と、かえってまったく英会話から遠ざかってしまう人もいるようです。
私は、文法も発音もまったく気にせず(と思うようにして)、10年以上、米国夫人と会話をしてきました。そこで得たものは、会話力と英語力は別であるということです。これは日本語がぺらぺらの日本人同士でも会話が成り立たないということがあるのと同じだと思います。
自分を磨いて、相手をどう見るのか、何を話したいのか、何を尋ねたいのか。これがはっきりしていれば、多少の英語力でも会話が成り立って行くのではないでしょうか。
これはあくまでもお気軽英会話レベルの話ですが。

投稿: ハイエコポン | 2008/08/21 08:19

ハイエコさん、

 こんにちは。ご訪問ありがとうございます。

 ある程度英語を日本で学ばれた方であれば、そしておっしゃるように話す内容をしっかり持っていれば、“英会話”に関しては慣れと時間の問題だと思います。

 あと、日本にいれば英語を話されるシチュエーションとしてはディスカッションをすることが多いかも知れませんけど、こちらでしたら、必要があるから英語を使う場合が多いです。相手にお願いする、ものを買う、苦情を言う、申請する、相手にある一定のメッセージを伝える――目的が明かなのと何としても伝えなければならないので、会話が成り立つのだと思います。(むりやり成り立たせる)私達からしたら下手のように聞こえる英語であっても、他の国のノンネイティブは堂々と話しています。

-TA

投稿: TA | 2008/08/21 11:30

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