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“寒い”冬から学ぶこと

 今年のハワイの冬は“寒い”です。現地の人が皆、そう言います。コーテーションマークを付けたのは、「冬の寒さ」の基準が日本とは全然違うからです。とはいえ、年中温暖な気候に慣れている人たちには堪えるようで、先日子供の風邪が治らなくてお腹をくだしてしまったので病院に連れて行ったらものすごく混んでいて、「今年は風邪が流行っていますから」ということでした。

 昨年と比べて確かに気温は低いです。そうですねぇ、朝は17、8度ぐらいまで下がるでしょうか。昼間も長袖のワイシャツでちょうどいいです。昨年は2月の終わり頃からもう夏のような気候で、1月に何度か“寒い”日があったぐらいでしたけど、今年はずっとこの気候が続いています。

 38年間日本で暮らした私たち家族にとっては、1年のうちで「寒さ」を感じる季節がないと、何か大切なものが足りないような気持ちになります。それは毎年の季節を通して体に染みこんだ習慣だからだと思うのです。

 先日、GMやクライスラーの重役達が、連邦政府に緊急援助をお願いするためにワシントンに行った際、自家用ジェット機を使ったことで大変な非難を受けました。また、連邦政府から再建のための援助を受けている金融機関等の重役の給料を年俸約5千万円に抑える大統領令が出されたところ、当該の重役達は、「そんな端金では仕事ができない」と言っているのだそうです。

 私たちの常識からしたら税金を大量に投入してもらっていてなお5千万円も給料をもらっておいてがたがた言う方がおかしいと思うのですが、彼らはこれまで10億円も場合によっては100億円ももらっていたのですから、それに比べれば5千万円が端金に見えてしまうようです。ちなみに、財政再建にあたっている日本航空の社長は年俸を1千万円以下に抑え、電車で通勤されているそうで、CNNがそれを取材して放映されたものがYoutubeで話題になっているのだそうで、「かの社長たちも見習え」的な論調のコメントがあるのだそうです。

 私はこれらの人たちの「非常識」ぶりの根底には、習慣を変えたくない心があるのだと思います。一度手に入れた利権や奢侈な生活、こういうものを手に入れた人がそれらを手放すにはそれなりの勇気が入るのでしょう。

 宗教の活動に携わっていると、「過去は良かった」というふうに考える人がいます。そして「自分がこれが正しいと信じている過去が正しい」と固く信じてしまっている人もいます。そのほか、何か変化をしようとすると、理性では理解できても感情で反対してしまう人もいます。自分が正しいと信じこんでいる人は手強いですが、理性では理解できても感情は、という人の気持ちはがよく分かる気がします。長い間日本人として日本で暮らしていた習慣を突然変えなければならないときに味わった違和感は、とても日本にいたときにはとても想像できないものでした。何がどうと説明できないのですが、精神的なストレスとなって、ことある毎に襲ってくるのです。しかしある一定の期間が過ぎるとそういうストレスは薄らいできますが、やはり外国語で仕事をすることはとても神経がすり減ります。

 しかし自分がこういう経験をしていることは、変化に反対する人と相対するときにはプラスに働きます。なぜなら相手の立場がよく分かるからです。そして、ある一定の期間が過ぎると反対していた人も含めて、ほとんどの人は変化をしたことも忘れてしまいます。変化にはある程度の痛みも伴いますが、それが神意に基づいたものであり、無理をせず、一つ一つその変化の理由を説明していって浸透していくと、全体の中から正しく変化したことに対する喜びの声が上がってきて、やって良かったという気になります。

 いずれにせよ、今年は肌寒い日が続いてくれているおかげで、夏に向かう気構えができて、有り難い“冬”を過ごすことができました。

-TA

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