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Ponyo Ponyo Ponyo fish in the sea...

 去る8月14日、全米約1,000の映画館で、「Ponyo」が公開されたとの記事を『The New York Times』の電子版と8月24日号の時事週刊誌『TIME』で読みましたので、自宅の近くの映画館で上映されているかインターネットで調べてみると、ありました、ありました。それで、昨夜、娘を連れて見に行きました。家内と娘は家内の友達の好意で日本語のオリジナルを見せてもらったことがあって、娘が大好きなので良いチャンスだと思って連れて行きました。

 土曜日の午後7時からの上映でしたが、観客のほとんどは家族連れでした。最初に「ジブリ」のマーク(トトロの絵が大きく描かれているもの)が画面一杯に出ているのを見てなぜか「じーん」と来ました。『TIME』の記事では、宮崎駿雄監督がこの映画のために、できるだけPCのヘルプに頼ることなく、18万枚もの手描きのストーリーボードを用意したこと、そして津波に伴う洪水はアジアの人々にはインドネシア沖の地震の記憶が生々しいかもしれないが、この映画では、「津波は町を破壊するのではなく、津波の生命力があふれ出ていて、それが村全体を活性化することになるのです。洪水によって破壊されたビルは一つもありません。町全体が水の中にすっぽり入ってしまいます。それはマジックです」("Rather than the tsunami destroying the town," Miyazaki says, "I took it as her own sense of life overflowing, and that helped to revitalize the town. None of the buildings were destroyed in the flood. You can see them all beneath the water. That's magic.")(宮崎駿雄さん)ということなどが紹介されていて、全体的にとても好意的に紹介されていました。

 さて、映画を見た感想はといえば、大画面に映し出される絵がとてもきれいで、日本の風景が自然に描かれていて、望郷の思いがとても強くなりました。ここに来てから2年3か月が経ち、その間一度も日本に帰っていません。もちろんここでの生活は新しいことを学び、経験することができるのでそれはそれでとても感謝してはおりますが、やっぱり日本を思う気持ちは抑えることができません。あと、この映画にはいわゆる「悪」が描かれていません。ですから、子どもに見せるのに最適だと思いました。娘は1時間50分の間、途中で2回ポップコーンを欲しがったほかは、ものすごい集中力で見ていました。

 帰って家内と話していて思ったのですが、英語には日本語にない台詞が結構あるような気がします。それは、「となりのトトロ」を英語と日本語で見たときにもそう思いました。オリジナルでは宗介は母親のことを「リサ」と呼び捨てにしていますが、英語では、「Mom」と呼んでいます。あと、おそらく日本ではぼかされている部分においても、英語の方ではよく説明がされていて、前後の脈絡が理解しやすいようになっているのではないかと思いました。例えば英語版では、ポニョが人間であっても魚であっても宗介がポニョを愛することができるかテストする、とポニョの両親が話し合う場面がありますが、家内はそれは日本語にはないと思う、と言っていました。

 全体として、見ていてとても温かい気持ちになる、そして日本人の感性の良さを感じることができる映画だったと思います。娘の友人にもぜひ、見て欲しいと思いました。ただ一つ残念だったのは、主題歌の「Ponyo Ponyo Ponyo fish in the sea...」は、英語では上手な女優さん(声優さん)が歌っているので、大橋のぞみちゃんのような“味”のある歌声にはなっていないことです。。。

 下記アドレスで、「Ponyo」の予告編をご覧になれます。

http://www.youtube.com/watch?v=5BfNtYF94cQ(短いです)

http://www.youtube.com/watch?v=ALsYgbxOZuI&NR=1(少し長いです)

 阿部 哲也 拝

※この記事の英語版はこちら(対訳になっていない部分もあります)

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コメント

“ポニョ!”
そちらでも公開されたのですねっshine

>英語には日本語にない台詞が結構あるような気がします

>英語版では、ポニョが人間であっても魚であっても宗介がポニョを愛することができるかテストする、とポニョの両親が話し合う場面がありますが、家内はそれは日本語にはないと思う

私も公開されて早々に、一人で(子供達は最近DVDで・・・・)見に行きましたが、奥様のおっしゃるように、そのような場面はありませんでしたねえ。

日本人にとっては説明がなくても、なんとな~く、受け止めていくストーリーでも、違う国の方々にとっては「何で????」となるためなのですよね。

TAさんが講話をされる時に配慮されることと同じようなことがこの場合もあるような気がしました。

映画を見終わる頃に、す~~っきりと、清まったような気持ちになっていられたのは、悪が描かれていなかったからなんだ~!!!!と、ブログを読ませて頂いて、気がつきました。

私は本当に主観的に、入りきってしまいますが、こうやって客観的なお話を伺うと「おお!そうなんだ」と気づきがあり、さらに楽しいです。ありがとうございます。

投稿: うっち~まま | 2009/08/25 22:43

うっち~さん、

 純子先生のブログでもご活躍されていて、素晴らしいです。

 ちなみに「悪」が描かれていないことは、『TIME』誌も指摘していました。あと、最後の方でポニョのお母さんである観音様が、「自然のそのままを愛することができたとき、自然の力が回復される」ということを言っていた気がします。そうすると、この映画で訴えたいメッセージが一層ハッキリしてくるのではないかと思いました。(この部分はうら覚えなので本文には書きませんでした。ちなみに本文でご紹介した部分は、英語のWikipediaで「Ponyo」を調べたら、そういう記述があったので、間違いありません)

 今年の末に両親が来るときにDVDを持ってきてくれるというので、日本語のオリジナルを見てみたいと思っています。

 阿部 哲也 拝


投稿: 阿部 哲也 | 2009/08/26 04:19

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