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クリスマス

 こちらでクリスマスを迎えるのは3回目ですが、こちらのクリスマスと日本のお正月は本当に似ているな、と思います。クリスマスの2、3日前になると皆がそろって、「Merry Christmas!」とか「Have a Happy Holiday!」などと言い、24日はどこのスーパーに言っても人が一杯で、ピリピリした雰囲気さえあります。これは日本の大晦日そっくりだと思いました。

 家内は去年、地元のスーパーに行ったら駐車場がほぼ満杯だったそうですが、運良く目の前に小さなスペースがあってそこに入れて車を出たら、どこからか人が来て、「そこは私が入れようとしたのよ!」と怒鳴られてトランクをボン! と叩かれて怖い思いをしたそうなので、今年はイブは外に出ないと決めていたのでした。ハワイの人はたいていはマナーが良く、そういうことが起こること自体、あまり考えられないことです。それだけ焦っているのだと思います。

 こちらに住んでいる同年代ぐらいの日本人女性で現地の人と結婚している方と何人か知り合いがいるのですが、声を揃えて言うのに、「ホリデーシーズンは本当に大変!」。なぜかというと、あちらこちらでパーティーがあって、プレゼントを用意しなくてはいけないし、家でするときは準備も片付けもあって、しかもみんな早口で(英語で)話すからついていけないことも多いし……。分かりますよその気持ち。私も個人的に話しかけられるときには理解できても、ネイティブがみんなで話しているときには、知らない話題だったりするともうアウトです。

 例えば、今年の大掃除の後、一緒に昼食を食べていて、皆が楽しそうに話し始めました。最初は分かるので適当に相づちを打ったりしていたですが、だんだん内容が分からなくなってきました。それは現地の人だったら皆、知っている内容のことが何か前提にあるからなのか、その人固有の事情があるのだけどそれをそこにいる人は皆知っていることなのか、はたまた私の理解力が足りないのか……。そうして皆が一斉に笑っているとき、何も分からずに適当に笑ってごまかしている自分を見るのはとても悲しいです。。。もう慣れましたけど。

 それはさておき、24日はクリスマスイブ大売り出しをして、25日はお休みをする店も多いですが、26日からまたまた大売り出し。クリスマス商戦のものが安くなるのもありますが、クリスマスプレゼントでもらったものがサイズが合わなかったり、気に入らなかったものがあったりすると、別のものと交換、なんてのも普通に行われます。

 私は24日には、用事があって日系の大きなスーパーに行ったのですが、そこは何か別世界のようでした。クリスマスの雰囲気はほとんどなく、お節料理をはじめお正月用品がズラーっと並び、お客さんの数も普段と同じ。へえーっと思いました。この日系スーパーは会員制で、会員には隔週でチラシが送られてきますが、元旦を挟んだ広告にはお正月、お節料理の由来、お雑煮のレシピなどが英語で書かれていました。

 クリスマスとお正月、外見は全然違いますが、年末に大きなイベントをして一区切りを付け、新しい年を迎えたいというのは、洋の東西を問わず同じ心境なのではないかと思います。

 ちなみにクリスマスの由来については、生長の家総裁、谷口雅宣先生がご著書、『小閑雑感』Part6(52~55頁)に詳しく書かれています。『同書』によると、4世紀初頭のローマ帝国においては、「太陽神」への信仰が人気を博しており、国費で神殿が建設され、神官も国費で賄われるほどで、12月25日を太陽神の祝日と決めていた。ところが、太陽神の信仰に対して非常に危機感を覚えたローマ教会の指導者は、太陽神の祝日をキリスト教の重要な祝日にすることにより、キリスト教徒を異教の神殿に行かせないにする措置を取った、ということが書かれています。これは紀元4世紀はじめのことだそうです。

 これには異説もあるそうですが『同書』によれば、聖書にはイエスの誕生日も書かれていませんし、初期のキリスト教徒が12月25日をお祝いした形跡はないそうです。谷口雅宣先生は、「クリスマスとは、イエスとイエスの教えを、伝播地の文化や習慣を取り入れて再構成した祝日である。つまり、ユダヤ教を基盤とするキリスト教が、異教文化を受容したのである。それが何千年も世界中で祝われてきたという事実を考えると、宗教における文化や習慣の重要性を改めて感じる」(『同書』55頁)と述べておられます。

 ですからクリスマスの祝い方は日本とアメリカではだいぶ違いますが、お正月が厳粛な儀式ととらえる傾向にある日本においてはクリスマスはエンターテイメント的な要素が強くなるのも理解できる気がします。

 さてわが家では、今年のディナーは家族への日頃の感謝を込め(というのは半分建前で、日頃作りたいけど時間と余裕がなくて作れないというジレンマを解消するのが半分)、私が作ることにしました。家内によると、2、3日前からピリピリしていたとか。そんなつもりはなかったのですが、結構気合いが入ってしまいました。メニューは、

 1.前菜(ナスの揚げ餃子にアボガド、タマネギをマヨネーズで
   あえたものを添えて) 
 2.オニオングラタンースープ
 3.しょうゆバターパスタ
 4.Chicken with Vinegarの温野菜添え(アスパラガス、ニンジン、
   マッシュルーム、ポテト)
 5.デザート(小さなケーキとプリン)

 プリンは市販のものを使いましたが、他は全部手作りです。ナスの揚げ餃子は以前、ベジタリアンの方のサイトを見て、ナスをみじん切りにしたのを皮でくるんで焼くと美味しいとあったのでやってみました。アボガドはハワイでは安く手に入るので家内が切らさないようにいつも常備してあります。オニオングラタンスープは初めて作りました。少し汁が少なくなってしまったのですが、味はとても良かったです。でもこれはとても時間がかかる料理なんですね。前の日から下ごしらえをしましたが、こんなに時間がかかるとは思いませんでした。しょうゆバターパスタは、オリーブオイルとバター、しょうゆで味付けしただけです。Chicken with Vinegarは、フランス料理を英語で書かかれた本を参考にして、日本にある材料で作ってみた、という日本人の方のサイトを参考にして作ってみました。タイトルにあるようにお酢を使うのと、ワイン、そして、生クリームの味付けでした。少し焦がしてしまいましたが、結構美味しかったです。ケーキは前の日に焼き、生クリームも前日に作っておきました。

 娘は同じものを食べられないので、娘の好きなチャーハンを作り、パスタとフライドポテトを添えました。お子さまセットに付いているような小さな旗は売っていないので、日章旗と星条旗を小さく印刷して、ようじにくっつけました。子供にはこんな仕掛けが結構受けます。食べる前に家内がせっかくだから写真を撮ろうよと言うので2人で写真を撮っていたら、娘の目に涙が溜まってきて「早く食べようよ」と言うので、慌てて食べることにしました。

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 ハワイではオーガニックの野菜が割合手軽に、手頃な値段で手に入るので、わが家ではできるだけオーガニックの素材を使うことにしています。また、牛や豚の肉は食べないようにしていますが、ときどきこのようにチキンは使っています。

 さて、クリスマスイブの定番と言えばサンタクロースですが、娘のところには沢山のプレゼントが寄せられました。両親からはもちろんですが、娘のことを孫同然にかわいがってくださっている心優しいメンバーの方からも続々と。ありがとうございました。

 なお、先ほどニュースを見ていたら、オバマ大統領一家が、予定よりも一日遅れて休暇のため、ハワイに到着されたようです。場所は私たちが住んでいるところから車で20分ほどの所にあるカイルア。カイルアは休日によく買い物に行くところで、私たちの行動範囲です。が、ここ数日はその方面に出かける予定はないです。1年前にもちょうど同じ場所でバケーションを取っておられましたが、そのときには半日以上、停電がありました。それでホノルル市長が、自家発電の機械をお持ちしましょうか、と伺ったら、「休暇で来ているので結構です」と丁重に断られたのだとか。あのときはわが家の方では18時間ぐらい停電したのでとても困ったのを覚えています。何せ、12月とはいえ、日中は真夏の日差しですし(冷蔵庫を開けられません)、ガスもありませんので。電気が通ったときの有り難さは格別でした。

 阿部 哲也

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コメント

>こちらのクリスマスと日本のお正月は本当に似ている←同感です(^^)
言語の問題だけでなく、カルチャーや思い出を共有していないが故の距離感はどうしてもありますよね。子供のころ転校がとても多かったので、誕生日会など大勢での集まりほど寂しかった記憶が今もあります(^^)
おいしそうなお料理、TAさんのご家族が羨ましいです♪お嬢さんの目に涙だなんて、なんて可愛いんでしょうっ!
ハワイ・カイルアの暖かい風が届いてきそうなエントリーをありがとうございました(^^)←実は私もワイキキが苦手です…

投稿: うろこ | 2009/12/27 12:43

うろこさん、

 共感のコメント、有り難うございました。子供の頃はあまり分かりませんでしたが、転校して来た子は大変だったろうな、と今は分かります。私の友人の中には何度転校しても、そのたびに自分のペースに巻き込んでいくツワモノもおりましたが、そういう人は珍しいと思います。

 今日はちなみにノースに行ってきました。ここにきて3年近くになるというのにノースに行ったのはまだ2回目です。料理はシーフードグリルの美味しいお店で頂いたのですが、帰りによったアイスクリーム屋さん(シェーブアイスではないです)の1 scoop の大きさには参りました。が娘は根性で1人前を平らげておりました。まさにデザート別腹です。

-TA

投稿: TA | 2009/12/27 13:59

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