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“当り前”が“当り前”でなくなる時

 都会では人身事故が起きて、電車のダイヤが大幅に乱れ、すし詰めの電車がさらにすし詰めの状態になる――というのは珍しいことではありませんが、今朝のように朝早くから猛烈な暑さに襲われ、額の汗がしたたるの拭き拭きしている乗客であふれかえるホームでいつ来るか分からない電車を待つのは、なかなかしんどいものでした。

 逆に言うと、よくもまあ、毎日毎日、こんなに短い間隔で事故もなく電車が走るものだと、感嘆してしまいます。しかも最近は、乗車駅からほど近い駅で、沢山の人が乗り換えをする車両を発見して、行きのほとんどの時間を座席に座って過ごすことができ、さらにそこが弱冷房車でもあり(普通の車両だと1時間も乗っていると半袖では耐えられないほど冷房が強い)、快適に通勤していたところだったので、今日のすし詰め状態の電車はとても久しぶりの経験でした。日頃、何事もないということがどんなにか有り難いか、改めて思い知りました。

 今朝は常磐線の各駅停車が長い間動かなかったので、一度前駅である柏駅に戻り、そこから常磐線快速に乗り、北千住駅で地下鉄に乗り換えたのですが、それでもあまりの人、人、人で電車を2本見送ってようやく乗れたのですが、乗ってみたら小学生1年生ぐらいの男の子が一人で乗っているのです。事故の影響でものすごいすし詰め状態ですから、ドアが開いたとたん、その子めがけて後ろを向いた大人が波のように押し寄せてくるので、私は思わずその大人達を全身で押し返しました。娘とほぼ同じぐらいの年の子を放ってはおけません。

 それを見た隣の男性が、「息子さんですか?」と聞いてこられたので「違いますが、このままでは押し倒されてしまいそうでしたので」と答えると、その男性が男の子に向かって、「お父さんか、お母さんは一緒じゃないの?」と聞いてくれました。「一緒じゃないです」と男の子が答えると、さらに「じゃあどこで降りるの?」と聞いてくれたので、降りる駅(根津駅)を知ることができました。

 根津駅に到着したとき、とても子供が外に出られる状態ではなかったのですが、逆の隣にいた別の男性もどの駅で降りるか心配になったようで、私と一緒に、「小さな子供がおります」と言ってくれたので、周囲の人がすっとどいてくれて、男の子は無事に降りていきました。

 こんな事故があった日に小さな子供を一人で電車に乗せるなんて危ないじゃないか、とも思いましたが、男の子が降りていった後は、周りの人の好意が嬉しかったのと、一仕事したような気がして、すがすがしい気持ちになりました。

 当り前のありがたさに気づけたのは有り難いですが、事故が起きない方がやっぱりいいです。当り前ですが。

 阿部 哲也

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