« ラジオの魅力(3) | トップページ | ヤフーに生長の家の環境問題の取り組みとポスジョイの紹介が! »

ソムリエの表現力

ソムリエの田崎真也さんが書かれた、『言葉にして伝える技術――ソムリエの表現力』という本を読みました。私は最近はほとんどアルコールを口にすることはなく、全くと言って良いほどワインを飲みません。ではなぜ、この本を読んだかと言いますと、タイトルに惹かれたからです。

 田崎さんは1995年、第8回世界最優秀ソムリエコンクールで優勝されるなど、ワインに興味のない方でも多くの人が名前ぐらいは知っているのではないかと思います。インターネット百科事典の「ウィキペディア」には、「今年の11月23日に国際ソムリエ協会の会長に就任」と書かれていました。

 私はソムリエの方からワインについて説明を受けたことはありませんが、ソムリエが表現の達人であることは見当がつきます。お客さんの好み、一緒に食べる料理、予算、季節、その他の様々な要因のことを考えながら、今お店にあるワインの中からお勧めのワインを理由をつけてお勧めするのですから、記憶力と表現力にたけていて、さらに優れた閃きをされるであろうことは、容易に想像できます。

 種類は全く違いますが、宗教の教義を日常生活や世界情勢などを絡めて伝える仕事をしえいる関係上、表現力が要求される場合がありますので、何か参考になることはないかと読んでみたのです。

 田崎さんがこの本を通して伝えたいと思っておられるメッセージの一つは、「もっと五感を使おう」ということで、私はこの部分にとても共感を覚えました。現代の人が五感の中でも最も置き去りにされている感覚というのは、田崎さんに言わせると「嗅覚」であり、嗅覚は五感のうちで、最も鍛えることが可能な感覚であり、嗅覚を鍛えれば、生活でもっと豊かな表現が身につく、というのです。田崎さんは、日本では数多くのグルメ番組があり、沢山の人が料理についてのレポートをしていますが、そのほとんどは視覚からくるものと、熱いとか冷たいとか、固いとか柔らかいとかでしか表現されていないものが多く、どのような香りで、どのような味なのか聞いていても分からない紋切り型のコメントが多い、と嘆いておられました。確かに、確かに。。。

 また以前は、食品に賞味期限や消費期限の表示は義務づけられておらず、製造年月日だけしか記載されていなかったそうです。賞味・消費期限を表示するようになったおかげで、人々の嗅覚はますます衰え、食品が大量に廃棄されるようになり、賞味・消費期限を偽装する問題までも起るようになったのですが、私たちが臭いを確認して、まだ大丈夫、もう捨てた方が良いという判断ができれば、どれだけ食品の廃棄が減ることかと、とも書かれていました。

 私はこの本を読んで、以前、『太陽はいつも輝いている』(谷口雅宣・生長の家総裁著)という本の中に書かれていた、次の話を思い出しました。それは、マサチューセッツ大学の医学部のジョン・カバト=ジン教授(ストレス緩和クリニック所長)が、ストレスを抱えている患者に干しぶどうを1粒1粒、じっくり味わって食べるよう指導すると、ストレスを感じている人に効果があるという話です。干しぶどうを手にとって感触を確かめ、甘酸っぱい匂いをかぎ、口の中で何度も噛んで静かに飲み込む――このように五感をめいっぱい使って味わって食べることを通して、新鮮な心を回復し、豊かに生きるきっかけになる、というのです。

 わが身を振り返ると、もっと食事のときをはじめ、歩いているとき、花を目にしたときなど、生活の様々な場面で、香りを楽しむ生活をしたいと思いました。私はただし、コーヒーだけは、香りを楽しんで頂いていたような気がします。私は毎日1、2杯のコーヒーを飲みますが、コーヒーの味が好き、というよりも香りが好きなので、できることならば、コーヒーを飲む直前に豆をひいて飲みたい、と思っています。道具はあるのですが、まだ使っていなかったので、今度の休日にぜひ、試してみたいと思います。

 阿部 哲也

|

« ラジオの魅力(3) | トップページ | ヤフーに生長の家の環境問題の取り組みとポスジョイの紹介が! »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ラジオの魅力(3) | トップページ | ヤフーに生長の家の環境問題の取り組みとポスジョイの紹介が! »