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ラジオの魅力(2)

 前回ご紹介した『ラジオが好き!』の中には、沢山のほのぼのとしたストーリーが収録されています。たとえば、『魔法の言葉「ありがとう」』という章には、何度も補導され、退学寸前だった当時高校3年生の男子生徒の話があります。この男子生徒は、元校長先生が開いていた私塾に参加し、畑仕事や薪割りなどをしているうちに心がほぐれ、あるときに囲炉裏端で食事をしているときに「誰にでも、ありがとうと言ってみたら?」と言われます。それを彼は、学校に戻ったときに素直に実践したのでした。いつものように先生からお説教をされた後、「ありがとうございました」と言ったら、先生が驚き、以後、先生とその男子生徒の距離が縮まります。それ以後、彼は「ありがとう」の言葉の力に感激し、使い続け、また先生方も協力して彼に集中講義をして、無事に卒業を出来た、というお話です。

 生長の家では、合宿して教えを学び、実践する集いである練成会では、人と会う度に、また、司会者が何か発声する度に、「ありがとうございます」という言葉を唱えます。それは、人の中に内在する「神性・仏性」を礼拝するためなのですが、そういう意義を特に知らない人でも、何度も「ありがとうございます」と言っていると、「コトバの力」で有り難くなってくる、という体験はゴマンとあります。

 また、「老眼鏡」という言葉、何とかならないか、というリスナーがいて、「何かいい言い換えありますか?」という村上さんの問いに対して、沢山のお便りが来たということが書かれています。例えば、

 「眼科の先生がお近く用と言われます」
 「お年頃メガネ、いいでしょう!」
 「シルバー用だから銀眼は?」
 「中国では花眼というらしいです」
 「労るという意味を込めて労眼にしたら」
 「自分の時間を持てるようになり、ゆとりができて、すべてのものを慈しみながら見られるようになったから、慈眼はどうでしょうか」
 「海外ではリーディンググラスと言うらしいですよ」(英語ではそういう言い方があります)

 素晴らしい発想力だと思います。私はある産婦人科が書かれた本で、「不妊」という呼び方は不適切である、「未妊」と呼ぶべきだ、ということを読んだことがあります。そのお医者さんが言うのには、いわゆる「不妊」と診断されている方が妊娠しない原因の大半は精神的なことであり、未だ妊娠していない、というだけのことである。ところが「不妊」と言われたとたんに、その言葉の力で妊娠する力が押さえつけられてしまう、というのです。私はそのときこのお医者さんの発想に感動しました。

 これらは、言葉には力がある、ということを示す有力なエピソードだと思います。分かってはいても、つい、悪い言葉を使わなくてもよいところで使ってしまったとか、褒めるべきときに恥ずかしくて褒められなかったなどということは誰しも経験があることだと思いますが、言葉の持つ影響力ははかりしれないのも事実です。肩に力を入れず、素直に心の中に浮かんできた、出来るだけ明るい、楽しい思いを言葉にしていきたいものだと思います。(続く)

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