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ブログを書くことで得られること

 谷口雅宣・生長の家総裁のご著書『小閑雑感Part18』に、『「わかる」ということ』というタイトルの連載記事があります。このタイトルでの記事は全部で11、関連記事を含めれば13というシリーズものです。

 この連載の中には、分かるということどういうことかについて、細かい分析がなされていてとても興味深く拝読したのですが、その中の一つとしては「言語化して整理すること」の大切さがあげられています。その中で、2歳の男の子がビールを口の中に入れたことを仮定した場合のことが書かれています。『同書』177頁から引用させていただきます。

 この体験の後、男の子はその少ない言葉と概念を使って、自分の生活の中でのこの体験の位置を確かめようとするだろう--母親が禁止したものを口に入れて、大変なめに遭ったこと。世の中には、母乳や牛乳やジュースなどの美味しいもの以外にも、苦いもの、まずいもの、強烈なものがあると知り、そういう“危険物”のカテゴリーの中に「ビール」が投げ込まれる。そして、目に見てきれいなものでも、口に入れると危険な場合がある、などと知る。そういうように実際の体験を“左脳的”に咀嚼した後に、初めて「ビールがわかった」と言えるのではないだろうか。2歳の男の子場合、この作業は十分にできるとは思えない。体験を整理するための言葉や概念の数が足りないからだ。が、私がここで言いたいのは、人間が何かを「わかる」ためには、単に感覚的な体験を得るだけでなく、その体験を論理的に整理し、判断することが必要だということだ。(『同書』177~178頁)

 引用を終わります。

 私がこのブログを始めたのは2006年(平成18年)7月30日ですので、今月末でちょうど丸5年続けたことになります。あまり頻繁に更新できているわけではありませんし、必ずしも有益な情報をお届けしているわけではありませんが、その時々で心に強く残ったこと、ぜひ、これはお伝えしたいと思うことを書くことにしています。振り返ってみて、とにもかくにも5年間続けてこられた理由としては、読んで下さる方がいること――時々、思いがけない方から「読んでいますよ」と声をかけて頂くことがあります――、それと、自分自身が漠然と考えていることや体験したことを整理できる、ということがあるのだと思います。

 例えば最近の例では、去る6月1日に母方の祖父が93歳で他界しました。祖父は小さい頃から色々な面でお世話になった人で、生長の家の信仰の大先輩でもあり、尊敬する人ですが、ここ数年は日本を離れたりしていたこともあり、あまり会う機会がありませんでした。それでも、祖父が他界したというときには胸に様々な思いが去来しては消えていくのですが、それは何だろうと書き進めていくと、次第に自分の心の中の整理ができてくるのでした。先ほどの『小閑雑感』の中の言葉をお借りすれば、祖父のことについて何かを書くということは、祖父の死は自分にとって何なのかを「分かる」ための方法でもある、ということができると思うのです。もちろんそれを持って全てが「分かる」わけではありません。しかし、書かないよりも書くことにより、遙かに「分かる」度合いが増えたことは間違いありません。書くことによって、これまで忘れていた、祖父が自分にとってどれだけ有り難い存在だったことを具体的に振り返り、思い出すことができ、それは自分の人生にとってどんな意味があるのかということがよりクリアに理解できるようになると、祖父への感謝と尊敬の念が一層深まり、毎朝、ご先祖様を個別霊を含めて奨励して『甘露の法雨』を読誦する際に、より気持ちを込めて行うことができるような気がします。

 なおこの5年間のうち、3年間はハワイで過ごしました。ハワイは観光目的では魅力的な場所ですし、夏でも夜は涼しく(熱帯夜がありません!)とても過ごしやすくて良い所ですが、いざ仕事となると色々な面で厳しい環境にあり、行き詰まったこともありました。が、そんなときにブログを書いて自分を見つめ直したり、なお明るい部分を見ることができることを再確認するなど、多くの点でブログを書いていたことで自分自身が勇気づけられたりしました。

 今、フェイスブックやツイッターなど、新しい手段で表現ができるようになり、ネットでのやりとりは“多様”な形でできるようになりましたし、これからもそういう方向に進んでいくと思います。これはとても素晴らしい可能性を秘めていて、そちらの方面ももっと勉強したいと思いますが(一応、ツイッターはやっています。フェイスブックは人が書いたのを読むのと、たまにコメントをする程度です)、ブログではある程度考えたことをまとめて書くことができるので、生長の家の教えに基づいたものの見方を自分なりに表現していこうと思っています。

 阿部 哲也

P.S. なでしこジャパン、ワールドカップ優勝、おめでとうございます! ドイツに勝つまではあまり事情を知りませんでしたが、長い時間をかけて目標を定め、恵まれているとはとても言えない練習環境で地道に練習をしながら目標に向かって突き進む姿勢、決してあきらめない精神力、そして「フェアプレー賞」の受賞、監督と選手、あるいは選手間の固い絆など、これまでの数々の素晴らしい蓄積があることを、遅まきながら知りました。これだけの結果を残したのですから、これ以外にも沢山、人生全般の参考になることがあるのだと思います。今後出てくる情報を楽しみながら、勉強したいと思います。こういう快挙を目に(耳に)すると、とても元気になります。ありがとうございます!

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