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尊い人生のレッスン

 先週の金曜日と土曜日、仕事で三重教区に出張しましたが、その途中、名古屋市にお住まいのIさんという、元本部講師の方のお宅を訪問しました。Iさんは8年ほど前からALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病にかかっているのですが、娘のNさんの献身的に介護を受けながらご自宅で静かに過ごされています。

 私は愛知県に住んでいたとき(20年も前のことですが)から生長の家の布教活動に元気に邁進されていたIさんのことは存じ上げており、またNさんとは平成4年に生長の家本部に奉職した同期でもあります。(Nさんは平成9年に退職)家内も生長の家本部に勤めていたときにはIさんとは同じ部署に勤めていて、母親を亡くしたときにとても力づけてくれるなど、大変お世話になった方で、Nさんとも旧知の仲です。最近では、Nさんとは家内も私もfacebookでお友達同士などのご縁もあって、今回出張前に少し時間を作って訪問させていただきました。

 ALSは運動神経が衰え、筋肉が消耗し、麻痺していく病気です。実は、2006年にNHK教育テレビ(現在のEテレ)の「介護百人一首」という番組で、Nさんが詠んだ歌が取り上げられて、取材されたことがあります。

 私はIさんのお宅を訪ねることを決めてから、お母様が倒れられてから8年余りの間、毎日ずっと看護を続けるとはどういうことだろう、と考えを巡らせました。もちろん、医療やヘルパーさんの手を借りて、自分の出来る範囲で、ということでしょうが、自由時間はほとんどありませんし、外の世界との関係は必然的に薄くなってしまいます。お父さんを早くに亡くされたNさんにしてみれば、掛け替えのない大切な母親を守りたい、その一途な、真剣な、純粋なお気持を思うと、お会いしたときにどのように声をかければ良いのか、正直戸惑いもありました。

 Nさんに前回お会いしたのはおそらく平成9年に本部を退職される時だと思うので、お会いするのは実に15年ぶりです。しかし玄関でお会いしたときには、前回お会いしたときと変わっていませんでしたが、お1人で家を守っておられるからでしょうか、凛とした筋の通った感じが印象的でした。一歩お部屋に入ると、ゆったりとした時間が流れ、惜しみなく愛を与え続けることで醸し出されているような、愛と癒しの空間が広がっていることを感じました。

 その日の前日は木曜日だったので、Iさんがお元気だった頃の話をしながら家内とデパートに行って、何をお土産に持って行こうか色々と話し合いながら買い物をしました。そして、私たちがハワイに行っていた時の写真を整理して、現像して、小さなアルバムに入れ、家内はNさん宛に手紙を書きました。それをお渡しすると、まるで宝物を手にしたかのように喜んでくださったので、とても嬉しく思いました。

 Iさんが外出できる時間は、1週間に5回ヘルパーさんが来られるときで、それも1回2時間だそうです。その時間を縫って、わざわざケーキを買ってきてくださった(ものすごく美味しかったです!)ので、そのケーキを頂きながら、ハワイでのことを話したり、また、Nさんの知っている人が今どうしているいるかなどをNさんに色々話している内に、あっという間に時間が過ぎていきました。

 その後、携帯電話をスピーカーフォンにしてしばらく家内とNさん、Iさんでお話しをしましたが、私は出張先に向かう電車の時間が迫ってきましたので、お暇しました。感謝と喜びの中で尊い人生のレッスンをしておられるお2人の幸せを心から祈っています。

 阿部 哲也

P.S. Nさんのお宅は、私が浪人時代(昭和62年!)に住んでいたところからほど近いところです。名古屋の地下鉄東山線、とても久しぶりに乗りました。懐かしかったです。。。

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