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日本縦断!?

 先日行われた生長の家本部事務所における環境教育研修会で講演されたC.W.ニコルさんは、日本には流氷もあれば珊瑚礁もあり、多様性に富んだ国だ、ということを話されましたが、私はいみじくもそのことを実感することとなりました。というのは、別に仕組まれたわけではないのですが、先週は北海道の函館と釧路へ出張、今週は沖縄なのです。釧路での最低気温がマイナス12度なのに対し、今日到着した那覇の気温は19度。気温差は31度もあります。同じ日本国内で時差もないのにこの気候の差はやはりすごいです。

 那覇空港に着いて空港内に入った途端、3年間住んでいたハワイを思い出しました。南国の空気はとても懐かしく、胡蝶蘭から漂ってくる甘い花の香りでハワイを連想してしまいました。

 これまで沖縄には5、6回訪れたことがありますが、2003年にモノレールが出来てからは初めてです。沖縄の人はとても人なつこくて、夕食で入った食事処でもマスターのおじさんが気さくに話しかけてくれました。ところがそのおじさんは、「今日は暖かいんだけど、昨日は15度まで下がって寒くてね」と言われるのです。この言葉、とても懐かしく思いました。なぜなら、ハワイの人も摂氏15度を切ると(アメリカでは華氏を使いますが、摂氏15度は華氏59度なので、60度を切ると)「寒い、寒い」と連発するからです。私たちの感覚からすると15度で寒いというのはずいぶん大袈裟な気がしますが、それにも慣れていない人にはやはり「寒い」ということになります。暑い、寒いはその人の習慣や心に大きく左右されると言えると思います。

 この写真とビデオは、マイナス12度まで下がった釧路の朝、6時30分頃に撮影したものです。川も凍っています。

 阿部 哲也

Kushiro_1
Kushiro_2

 http://on.fb.me/AmMGpO

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環境教育研修会でC.W.ニコル氏が講演(3)

 当日は、アファンの森財団の許可を得て、講演の前にアファンの森を設立された経緯が分かるビデオを参加者全員で見ました。

 http://bit.ly/il4AT8

 研修会は、環境責任者(戸島幹雄・総務部長)の挨拶に続き、生長の家本部事務所のISOプロジェクトチームの中の、「赤坂境内地清掃グループ」と「森に学ぶグループ」による発表がありました。赤坂境内地とは赤坂にある、生長の家の発展を祈念してお祀りされたた、稲荷神社がある境内地です。「同グループ」の発表は、末一稲荷神社の由来などを説明した語、清掃活動の報告を行いました。また、「森に学ぶグループ」は、本部の職員が自然から学ぶことを目的とした研修の様子を発表しました。具体的には、これまでISOプロジェクトチームメンバーを対象にして2回、富士河口湖町にある天上山で研修が行われた様子を、画像、映像を交えて報告。自然との関わりを学ぶ研修や、間伐や、薪割りなどの実地研修の様子、参加者の感想等の発表が行われました。両グループの発表も、とても素晴らしい内容でした。

 その後壇上に立たれたC.W.ニコルさんは、長野のご自宅を出るときには大雪が積もっていたのに、新幹線で数十分も走れば東京に出られること、流氷と珊瑚礁が同じ国の中にあることなどに触れて日本の風土の多様性を賛嘆されました。その後、ご自身の生い立ち、日本人になった経緯、「アファンの森」を設立したことについて、多くのユーモアを交えながら、お話になりました。私は司会をしていたので、ニコルさんのすぐ側で拝聴することができましたが、ニコルさんの全身から、人、動物、自然に対する愛情が伝わってきました。

 またニコルさんはホールに入ってきたときに国旗に対して一礼、またホールを出られるときにも国旗に一礼をして出ていかれたのもとても印象的でした。

 私は3年間、外国(ハワイ)に住んでいたことがありますが、そのときほど自分が日本人であり、日本という国と強く結びついていることを感じずにはおられなかったことはありません。ニコルさんは国籍を変えてまで日本を愛し、その愛を思いに、言葉に、行動で表しておられます。愛するというのは、嫌なところを無視したり、批判して終わり、というのではありません。愛するがゆえに、日本の社会に対して批判をされることがありますが、それは日本を、日本人を、そして日本の自然を愛してやまないニコルさんの深い、切実な愛情を感じるのです。

 私には自分の祖国よりもよいと思える国はありません。だからニコルさんが祖国ではない、他の国の市民になることを選択したのにはどういう思いがあったのか、想像するほかはありません。ただそれは、並大抵の決断ではないと思うのです。それまでして選んだ国に対して敬意を払い、それを行動で示す――ニコルさんの日の丸に対する敬礼を間近で拝見し、様々な思いが去来して行きました。

 この度の研修会においては、森の大切さ、素晴らしさ、一人の人の熱い思いと、強固な意志、そしてそれを実現させる実行力など、学ぶことが数多くありました。貴重な機会を与えていただいたことに心から感謝しています。ありがとうございます。

 C.W.ニコル「アファンの森財団」のサイトはこちらから。http://www.afan.or.jp/

 阿部 哲也

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ありがとう、と言える人生を送ること

 昨日、出張で函館へ向かう飛行機の中で機内誌『スカイワード』を読んでいたら、登山家の栗城史多(くりき・のぶかず)さんについての記事が載っていました。栗木さんは8000メートル級の山に単独・無酸素で臨み続けており、また、登山の様子をインターネット中継したことで注目を浴びるようになったようです。私はこの方のことは知りませんでした。

 栗城さんの行動には賛否両論あるようですが、私の目を引いたのは、次の内容でした:

~~~~~~~~~~(ここから引用)~~~~~~~~
 怒りや気合いは、むしろ緊張を引き起こし、脳内の酸素を無駄に使ってしまう。脳をリラックスさせるためにも、栗城は感謝の言葉を呟くのだという。
「脳が体の中の3割ぐらいの酸素を使うので、無酸素登山には脳をいかに休ませるかが重要です。僕は本当に苦しくなったら『ありがとう』と言いながら山を登ります。心が落ち着き、脳がくつろげますからね」
《ありがとう、と言える人生を送ること――》
 17歳の時に亡くなった母が栗城に告げた教えは、苛烈な冒険のなかでもはたされている。
~~~~~~~~~~(引用終わり)~~~~~~~~

 最近、睡眠の大切さ、とりわけ量より質が大切であることを感じるので、寝る前には感謝の言葉を唱えながら寝るようにしていますが、感謝の言葉には脳をリラックスさせる働きがあるという彼の言葉は説得力があると思います。

「ありがとう」には偉大な力がありますね。

 阿部 哲也

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環境教育研修会でC.W.ニコル氏が講演(2)

 今日は東京・赤坂にある生長の家の末一稲荷神社で「初午祭」が執り行われ、運営委員として参列しました。その後、北海道の函館に飛び、先ほどチェックインをしました。井下・函館教区教化部長が迎えに来て下さり、美味しいシーフードのスープカレーを頂きました。香辛料が効いていて、体の中から温まりました。写真を取れば良かったです。。。

 ところで、表題の研修会を迎えるまでに、色々とC.W.ニコルさんの書かれた本を読んだり、サイトを拝読したりして、以下のようなことを事前に調べました。

 C.W.ニコルさんは、1940年、イギリスのウェールズに生まれ、なかなか厳しい環境の中で育ったようです。軍人さんだった実の父親は、先の大戦で日本陸軍によって殺され、小さい頃から大変な境遇の中で育ったようで、その中で自然や、動物、植物と触れあうことが癒しとなったとのことです。

 ニコルさんが日本に来たのは今からちょうど50年前、22歳のときです。そのときに、自然と文明が共存していたことに感激したそうです。山に入れば、イギリスではすでに絶滅してしまった野生の熊やイノシシに出会うことができ(熊がいる山は、生態系が豊かなのだそうです)、小川でサンショウウオを見たときには、動物園から逃げ出したのかと思った、と述べています。

 ところが1980年代に入って山の開発が次々に起こり、心を痛めていたところに、ご自身の故郷のウェールズから手紙が届きました。南ウェールズでは石炭産業で荒れ果てた土地を緑に回復しようという努力が実り、森が再生します。その森は「アファン森林公園」と名付けられました。アファンとは、ケルトの言葉で「風の通る谷」という意味だそうです。

 それを知ったニコルさんは、大好きな日本のために、森を再生させたいとの思いから、長野県の黒姫というところに土地を買い、森を再生させ、それを「アファンの森」と名付けます。

 ニコルさんが農地として使えなくなって放置されていた土地を購入してから27年が経つそうですが、2010年度までの調査によると、植物:約500種、哺乳類:約15種、鳥類:約83種、菌類:約350、トンボ類:これまでに確認できた種類は39種、両生類:15種が生息しており、年々増えているそうです。

 ニコルさんは、『アファンの森』を通じて日本の森の再生力に感動しました、と述べています。また、日本の森は、生物の多様性がとても豊かで、気候変動が激しくなるこれからの地球に訪れる変化に立ち向かうには、さまざまな生物が協力し合う必要があるので、多様性が大切だといいます。(続く)

 阿部 哲也

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環境教育研修会でC.W.ニコル氏が講演

 今日は東京・原宿にある生長の家本部事務所で職員を対象とした環境教育研修会が開催されました。今回の講師は「アファンの森財団」理事長のC.W.ニコルさんです。ニコルさんは、講演のほか、DVDを使って「アファンの森」の様子を紹介されたり、参加者から寄せられた質問にも丁寧に答えてくださいました。私は、この研修会のスタッフの1人として準備、運営に携わり、当日は司会を務めさせていただきました。

 同事務所では2001年に環境マネジメントシステムの国際基準であるISO14001を取得して以来、環境に配慮した様々な取り組みを実施しています。その中の一つに、本部事務所内の各部課からISOプロジェクトチームメンバーを選出し、そのメンバーが事務所全体のISOの諸活動についてイニシアチブを取ることになっています。そのプロジェクトチームはさらにいくつかのグループに分かれて活動しています。例えば、赤坂にある境内地の清掃活動グループ、本部周辺の清掃活動グループ、森に学ぶグループ(後でご紹介します)などがあります。私はこの4月から同チームのメンバーとなり、環境教育研修会のグループの所属となり、そこのリーダーということになりました。

 環境教育研修会は、本部事務所の「環境マネジメントマニュアル」に職員の環境意識を高めるための研修会を1年に1回開催する、と定められていることに基づいて行われるものです。昨年は、岐阜県にあるオークビレッジの稲本正・代表にお越しいただき、森に関する魅力溢れる研修が行われました。

 それで環境教育研修会グループでは、昨年の6月頃から講師の検討をグループの皆さんと始めました。今回、プロジェクトチームの会議に提案するにあたって、色々な方を候補としてあげて検討しましたが、あと1年ほどで森に行くという時期でもあり、昨年、オークビレッジの稲本正さんに来て頂いたことから、今年も引き続いて「森」について深い造詣のある方が良い、ということになりました。その中でも、谷口雅宣・生長の家総裁が開設されている旧ブログ『小閑雑感』で2回にわたって(2011年3月22日:“森の3人組”に期待する、2011年5月5日「めんどくさい」が世界を救う)紹介されているのを拝読して、多くのメンバーが、C.W.ニコルさんを候補としてあげたほか、お2人の候補を提案しました。

 その後、色々な話し合いが行われ、最終的には本部事務所の最高環境責任者の承認を得て、C.W.ニコルさんにお越し頂くことなりました。(続く)

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